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【赤ちゃんパンダを抱っこした時の思い】

里親手続きをした1999年、生後2ヶ月の赤ちゃんだったイエイエをほんの少しの間、抱っこすることができました。
この頃はまだ規律的に可能だったこと、またイエイエは母親の21号が当時はまだうまく育てられず半分人間が育てて慣れていたので、人が触っても大丈夫だとの判断だったのかもしれません。
このビッグサプライズは、「え!こんな近くに触れていいの?」と驚き緊張しながらも幸せなひと時でした。

イエイエと吉良星春1里親制度について、「パンダを抱っこできる」というイメージで紹介されている時も多いのですが、わたしたち里親は、「パンダのために寄付したい」という気持ちが初めにありきで、 むしろ抱っこはオマケという感覚に近いのではないかな〜と思います。
でも触れるとなおいっそう愛しく想うようになりますネ。



【イエイエという名前の由来】

イエイエと吉良星春2曄*曄も今では7匹のお母さん。私は、7匹のおばーちゃんです。
パンダの登録名をつける事ができるよと聞き、「キラキラ輝く」という意味の「曄」という文字から「曄*曄(いえいえ)」と名付けました。
日本と中華の両方の字が入っているために、時々メディアでは、日本と中国の架け橋として里親が名付けたと紹介されています。
イエイエは発音(ぴーいん)を変えると「おじいちゃん」って意味で、中国ではお年寄りのことを大変敬っているので、いい名前だと教えてくれた人もいました。

今までに10回以上会いに行きましたが、そのたびに彼女はちゃんと私を覚えているしぐさをしてくれて、ほんとうに愛しい気持ちになります。
2011年には彼女が子供パンダと仲睦まじく一緒に暮らしているシーンを見ることができ、目頭が熱くなりました。
今は、半野生化計画に入れられて、子供を野生にということで、お母さんのイエイエもほとんど野生のような環境の中で暮らしています。
ナショナルジオグラフィックで紹介されて、その逞しくなった目つきに涙が出ました。
情報の得るのはなかなか難しいですが、これからも曄*曄とその子供たちを温かく見守っていきたいと思っています。




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